2015年6月20日 星期六

WINDOW SCAPE 2 窓と街並の系譜學「生きている」建築、再評価 菊竹・黒川ら参加「メタボリズム」半世紀

WINDOW SCAPE 2 窓と街並の系譜學
東京工業大學 塚本由晴研究室 編 著
ISBN(13):9784845913220
定價:1345元
 



「生きている」建築、再評価 菊竹・黒川ら参加「メタボリズム」半世紀
2010年12月22日14時40分

写真:ベネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館の展示=伊・ベネチア市、大西写す拡大ベネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館の展示=伊・ベネチア市、大西写す
写真:菊竹清訓設計「エキスポタワー」(1970年)拡大菊竹清訓設計「エキスポタワー」(1970年)
写真:黒川紀章設計「中銀カプセルタワービル」(1972年)拡大黒川紀章設計「中銀カプセルタワービル」(1972年)
いま「メタボ」と聞けば、ぽってりとした腹部が思い浮かぶ。だが建築界では長く、1960年に始まる建築理論のことだった。菊竹清訓、黒川紀章の両氏ら が参加し、世界的にも知られた前衛的な運動「メタボリズム」。あれから半世紀、大きな振幅のなかで再評価の動きが続いている。
■「新陳代謝」の思想
 実寸の約2分の1というリアルな住宅模型が来場者を楽しませた。先月までイタリアで開かれていたベネチア・ビエンナーレ国際建築展では、そんな展示の日 本館が「トウキョウ・メタボライジング」をテーマに。今年2月、東京では若手建築家らによる「メタボリズム二・〇」という議論の場も開かれた。
 メタボリズムとは、生物学用語で「新陳代謝」。60年に東京で開かれた世界デザイン会議に際し、建築評論家の川添登氏、建築家の菊竹、黒川、大高正人、槇文彦の各氏、デザイナーの栄久庵憲司氏、粟津潔氏といったメンバーが、“メタボリズム宣言”を発表した。
 都市の混乱と高度消費社会の兆しを背景に、固定した建築や都市を否定し、空間や設備を取り換えながら生物のように新陳代謝する、といった考え方だ。タ ワーに交換可能なカプセルが付くイメージが有名だ。海上都市や人工土地が唱えられ、理論を反映した建築として、菊竹氏の大阪万博「エキスポタワー」や沖縄 海洋博「アクアポリス」、黒川氏の「中銀カプセルタワービル」などが実現した。
 こうした未来的イメージと、建築家の塚本由晴、西沢立衛両氏の住宅模型を見せたベネチアの日本館の展示はかなり違う。企画者の建築家・北山恒氏は、「世 界的なアイデアだが、機械部品のようには都市は更新できない。50年後の東京は、個別の土地で民主的に建て替わり、それが集まって都市になっている。生成 変化は、我々の文化の属性と考えた」と語る。「批判的継承」としての展示なのだ。
 メタボリズムに、未来的、機械的な建築・都市像を見て「楽観的な技術信仰」ととらえる傾向は根強い。実現した建築が、実際にはほとんど変化せず、エキスポタワーのように取り壊されてしまう例があることも、影響を与えていそうだ。
海外からも熱視線
 一方、海外からの視線には肯定的なものが目立つ。オランダの建築家レム・コールハース氏は、メタボリズムのメンバーへの聞き取りを重ね、本として来年出 版、日本語版も予定されている。「造形が独創的なだけでなく、現代建築が忘れがちな社会との関係性を提案している」と評価する。
 フランス建築協会のフランシス・ランベール氏も「重要なのは、都市を生き物ととらえている点。現代はモノを壊す時代ではない」と話す。持続可能性を考え る手がかりというわけだ。「海上都市などはユートピア的だったが、中東や中国を見れば、今や現実性がある」と語るフレデリック・ミゲルー・ポンピドーセン ター副館長のように、予見性に着目する人もいる。
 技術信仰なのか、持続可能な都市像なのか。当事者の菊竹氏は「最初からエコテクノロジーや再利用の問題を前提にしていた」と語る。
 来年7月から東京・森美術館で始まる「メタボリズム展」の企画者の一人、建築家の八束はじめ氏は、早くから再評価を訴えてきた。「オイルショック以後、右肩上がりの発想と見られ、国内評価が低くなったが、今後予想される地球規模の人口爆発にも対応しうる計画論だと思う」
 一方、建築評論家の五十嵐太郎氏は「社会や都市に働きかける姿勢は、今も重要。ただ、新陳代謝という発想は使い捨てにもつながるので、持続可能社会の中では読み替えが必要だ」と指摘する。
 時代や社会の写し鏡のように振幅するメタボリズムの評価。コールハース氏の著作に森美術館の展覧会、さらには八束氏の著作も重なる予定の来年、51歳のメタボリズムはさらなる解釈を生むに違いない。まさに新陳代謝を続ける、熱い存在なのだ。(編集委員・大西若人)

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