2010年4月26日 星期一

狩野探幽の障壁画、デジタル技術で再製 京都・一休寺

狩野探幽の障壁画、デジタル技術で再製 京都・一休寺

2010年4月24日9時48分


写真:デジタル再製された狩野探幽の障壁画=京都府京田辺市、高橋一徳撮影デジタル再製された狩野探幽の障壁画=京都府京田辺市、高橋一徳撮影

 とんちで知られる室町時代の一休禅師が晩年を過ごした酬恩庵(しゅうおんあん)「一休寺」(京都府京田辺市)は、国の重要文化財「方丈」(接客・仏事に 使う建物)にある障壁画47面をデジタル技術により再製し、本物と入れ替えたと発表した。障壁画は江戸前期の狩野派の絵師・狩野探幽(かのう・たんゆう) らが手がけたもので傷みが激しく、今後は境内の宝物殿で保管される。

 障壁画は、探幽が描いた「松竹梅図」など43面と、江戸後期の画家・原在中(はら・ざいちゅう)が描いた4面。日焼けや度重なる修復で、墨と余白の境目が判別しにくくなるなど傷みが激しかった。

 一休寺はデジタル技術を持つ大日本印刷に依頼。昨年5月ごろから同社が大型のスキャナーとカメラで原画を読み取り、汚れた部分は保存状態の良い部 分と同じ色合いになるように調整して和紙に印刷した。再製により、探幽の円熟期の端麗な筆遣いが鮮明によみがえった。同寺の田辺宗一住職は「今後は劣化の 心配なく、安心して見てもらえる」と話している。

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